グラミー賞とゴスペル音楽



グラミー賞という名前は、日本でも洋楽ファンは必ず耳にしたことがあるでしょうし、世界中の音楽家にとって憧れの音楽賞です。アメリカではグラミー(Grammy)とだけ呼ばれることが多く、アメリカの音楽ビジネスにおいて優れた作品を創り上げた音楽関係者の業績を讃える賞です。映画業界ではアカデミー賞、テレビ業界ではエミー賞、舞台ではトニー賞と並ぶ4大エンターテイメント賞のひとつです。売り上げで表彰されるビルボードなどとは違って、音楽業界のグラミー・メンバーから選ばれる(音楽がわかる人達にに選ばれる!)とても名誉な賞です。世界で最も権威ある音楽賞のひとつということもありますし、憧れのスターたちのステージが沢山見られるとあって、世界中で表彰式の模様が放映されていますよね。第一回目のグラミー賞は1959年だそうで、今年は60周年となりニューヨークで表彰式が行われました!長い歴史があるんですね~!

日本人では、シンセサイザーの喜多郎さん、ジャズピアニストの上原ひろみさん、指揮者の小澤征爾さんなどが受賞経験があります。皆さん日本を出てアメリカ~世界中で活躍されている方々ばかりです。グラミー賞には、さまざまな音楽カテゴリーが設けられていて、私の愛する「ゴスペル音楽」のカテゴリ-も勿論あります!1968年に初めてゴスペル音楽部門が作られたとのこと。それまでは教会音楽として一般的な音楽ジャンルとして認められることはなかったわけですが、ゴスペル・アーティストも音楽家としてその頃から認知されるようになったんですね。日本ではまだ一つの音楽ジャンルとして認められていない感があり、そうなるとアメリカの音楽業界より半世紀遅れているのかなあ~と思ったりもします。

この世界最高峰の音楽賞のノミネートや受賞が叶うのは、毎年本当に僅かな音楽クリエイターの皆さんです。私も実は長年グラミーの会員で毎年頑張って作品を出しておりますが、なかなか注目されるのは厳しい!グラミー賞を得ることがどれだけ大変なことか、身に染みてわかっております。言い訳に聞こえるかもしれないけど(笑)、特にゴスペル音楽のジャンルはボーカリストとミュージシャンのレベルが非常に高い!そこに入り込んでいくのは、本当に至難の業なんです!

ベテル・ゴスペル・アセンブリー教会:毎週沢山の観光客が訪問しています

日本では一般的にゴスペル・・というと、教会やカルチャースクールで素人が歌っているもの・・・というイメージがあるようです。よって洋楽ファンにとっては、日本でゴスペルを聞くということにあまり関心が高まりません。そのおかげ(?)か、ニューヨークでは「ゴスペルを教会で聞くツアー」が観光客向けに存在するわけです。日本はプロのゴスペルアーティストが少ないことや、ドニー・マクラーキンやカーク・フランクリンのようなスターがいないことも、そう思われている原因かもしれません。少しずつ日本でも素晴らしいゴスペル音楽のボーカリストやミュージシャンが育ってきているのですけどね・・・。それに何といってもクリスチャンの人口が少ないわけですから(1%に満たない)、ゴスペル音楽を本格的に勉強する人が絶対的に少ないのです。

実際「グラミー賞受賞レベルのゴスペルを聞いたことがない=どんなものなのかが想像できない」という方がとても多いのではないでしょうか。これはゴスペル音楽プロデューサーとしては、とても悲しいところ(涙)。2008年に私がヨランダ・アダムスの初来日公演をプロデュースした時も、ゴスペル音楽のコアなファン以外は見向きもしてくれませんでしたしね(苦笑)。しかし、来場された方からは「信じられない歌声だった!」「涙が止まらなかった!」「アメリカの音楽レベルを思い知らされた」「3公演ともすべて行ったが、すべて素晴らしかった」「日本人のディナーショーに5万円払っていることを思えば、このレベルのコンサートで1万円は安すぎる!」などなど、グラミー賞レベルのアーティストが、どれだけのものか・・を実感されたようでした。あれから10年経っていますが、まだまだ日本で一流どころのゴスペル・アーティストのステージを見ることができる環境は作りづらいですね。

ヘゼカイア・ウォーカー@ゴスペルフェスト2015

そんな中、日本の皆さんに素晴らしいお知らせがあります!まずは、この一流レベルのゴスペルが惜しみな~く楽しめるイベントのご紹介!Gospel Nowでも毎年お知らせしておりますが、今年も「マクドナルド・ゴスペルフェスト」が5月にニューヨークで開催されます!このフェストは先にご紹介したエミー賞も受賞したことがあり、実は今年もノミネートされています!沢山の一流アーティストのコンサートを一度に堪能できる素晴らしい機会!日本では決して見ることができないアメリカ東部最大規模のゴスペルフェストです。

ゴスペルフェスト2018ポスター

今年のゲストは、グラミー賞受賞・ノミネートされたアーティストが盛りだくさん!ヘゼカイア・ ウォーカー、リアンドリア・ジョンソンシシー・ヒューストン、メルバ・ムーア、バショーン・ミッチェルなどなど!(ステージの凄さは、過去のGospel Nowをご覧ください!2016年

また、観覧するだけではなく、私にプロデュースを託されたDon’t Give Upクワイヤー(日本人クワイヤー)による特別ステージもあり、その同じ大舞台でパフォーマンスを披露することもできるのです!この特別ステージに一緒に出演してくださる日本代表メンバーを現在募集中!毎年アメリカのメディアからも注目されるステージへの出演は、一生の宝物!特に今年はテレビ出演・フェストが2日間・2000名の日曜大礼拝への出演と、アメリカ人も驚くような一流ゴスペル三昧のスケジュール!日本全国から募集中ですので、ご興味ある方は是非、募集要項ページをチェック! 募集締め切り期日は過ぎていますが、遠慮なくお問合せくださいとのこと!

Don’t Give Upクワイヤー&琉球チムドン楽団@ゴスペルフェスト2014

流石にちょっとニューヨークまでは・・・という方には、こちらがお薦め!なんと、グラミー賞ノミネート・アーティストが日本に来てワークショップ&コンサートをしてくれるのだそうです。そのアーティストの名はカート・カー。私も以前、マクドナルド・ゴスペルフェストでお会いしたことがあります。彼の抜群の音楽センスに魅了されて、このGospel Nowのサイトでも過去に取り上げています。ちょっと古い情報ですが、まだご覧になったことがない方は「こちら」をどうぞ!

今回の来日は5月6日に行われる大阪でのコンサートのため。バンドもカートカー・シンガーズの皆さんも一緒に来日するとのことなので、これは本格的な素晴らしいコンサートとなるでしょうね!いや~、私がニューヨークから飛んで行きたいほどの素晴らしい企画です!詳細は、こちら!大阪だけでなく埼玉でも追加公演が決まったそうですよ!追加公演の情報は、こちら

カート・カー日本公演2018(大阪)

というわけで、なぜか今年の5月はゴスペルが熱い!日本人が一流のゴスペル音楽に触れることができる非常に貴重な機会が待ってます!Thank you, Jesus! ハレルヤ~!是非、日本の皆様、この機会に一流のゴスペルを堪能あそばせ~!



文:打木希瑶子(2018年3月30日)