マクドナルド・ゴスペル・フェスト2016


S-yolanda2(写真:ステージで熱唱するヨランダ・アダムス) 年に一度のゴスペルの祭典が今年も終了しました!ゴスペル界の大物セレブが一同に集まるフェストには毎年約2万人の人が訪れます。このイベントの目的は「奨学金集め」。エミー賞プロデューサーのカーティス・ファローさんが600店舗のマクドナルド・オーナーの協力を得て開催しています。

コンテストのグループ部門では日本人グループの優勝もあり、日本でも話題になったようですね!(優勝した”おむすびシスターズ”の映像はこちら!) メンバーのMioちゃん、Tiaちゃんとは知り合いだったので、自分のことのように嬉しくなりました!男性ソロ部門も日本人の服部幸平さんが出演。そして、私のボーカルクリニックのクライアントからは松下絵美ちゃんが女性ソロファイナリストとして出場!とても素晴らしい高音を聞かせてくれました。

S-Yamato dont今年の私のプロデュース枠では、雅楽とゴスペルのコラボを披露させていただきました!出演はDon’t Give Upクワイヤー と「やまと舞」の皆さん(写真上)。雅楽は日本のスピリチャル音楽。このアイデアは、私が年明けから祈り続けた結果、天から授かったものでした。「日本人が誇れるようなゴスペルのステージを魅せたい!」と祈り続けていたら、ある日、ピピッときました!雅楽とゴスペル!

日本のスピリチャルもアメリカ人にわかってもらえるのかどうか・・・と不安に思いながらも、次に浮かんだのが「舞」というインスピレーション。図々しくも2年前に友人から紹介された、やまとふみこ先生に連絡を取り、事情を伝えました。すると「私も今年NYに行きたいと思っていたの!出演しましょうか?」と、何とも予想以上の反応が!「師匠に来ていただけるなんて!素敵すぎる!」私のテンションはドンドン上がります!

S-yamatoand choirしかし、雅楽に関しては私は全くの素人。毎日ネットで検索したり、CD買ったりして、にわか勉強開始!「あ~、どれも同じに聞こえる~(泣)」。毎日色々な雅楽を聞きながら、ようやく1曲決めました。雅楽が決まると今度はどのゴスペル曲とつなぐかが、なかなか思いつきません。時間はドンドン迫ってくる。クワイヤーや舞の皆さんも本番用のカラオケを待っている。焦る・・・。「神様、お願い!助けて!」 すると、ある晩またピピッときたんです。「Total Praise」!祈るときの気持ちは日本人だってアメリカ人だって同じなはず。朝起きて、さっそく雅楽とTotal Praiseを組み合わせてみました!「これだ~!」ピッタリきました!「神様、ありがとうございます!」

S-Press「こんなに日本人がゴスペルを歌うことに誇りを持てたことはないです!」リハーサル後にクワイヤーメンバーから出た言葉に私も涙が・・・。本番はもちろん、スタンディング・オベーション!パフォーマンス後は、アメリカのプレスにたくさん声をかけられ、各所でインタビュー。やはり、国が違っても「祈る心」は一緒ですね!(写真上:プレスインタビューの後に集合写真)

私たちのパフォーマンスが終わると、次はお待ちかねのコンサートです。今年も司会進行はFox5の朝の顔であるグレッグ・ケリー。お祈りから始まり、市長やスポンサーとなっているマクドナルドのレストランオーナーたちの登場やアメリカを代表する振り付け家として有名なジョージ・フェイゾンのプレゼンテーションが終わり、いよいよ最初のゴスペル・アーティストが登場!

S-Karen今年のトップ・バッターは、カレン・クラーク・シェアード(写真上)でした!やはりプロとアマチュアのステージは違いますね~!彼女の歌が始まった途端、舞台裏にいたカメラマン達が舞台前に移動!全くコンテストの時とは、歌唱レベルが違うので、舞台裏でもプロのステージが始まったことは聞いてわかります!これがプロとアマの違いですね!

カレンはご存じ「ザ・クラーク・シスターズ」の一人。彼女の音域の広さとボーカルテクニックは音楽業界でも有名です!ご主人とレコード会社を立ち上げ、息子がプロデューサー、娘キキ・シェアードは副社長に就任。キキは、今ではゴスペルTV番組のジャッジをつとめるほどの大物アーティストに成長していますが、ビジネス・マインドもあるんでしょうね。シェアード家は、ファミリー・ビジネスの成功者でもあります!今年のフェストのトップバッターにふさわしい、素晴らしい迫力のステージでした!

S-shirley次はゴスペル界のファースト・レディーと呼ばれているシャーリー・シーザー(写真上)。私は彼女の歌を聞くと、いつも涙が出てきてしまいます。きっと彼女の歌に聖霊が宿っているのでしょう。ゴスペル音楽が商業化されていく中、彼女は音楽活動で得た収益をを聖職者としてしての活動に費やしているそうです。素晴らしいアーティストですね!

シャーリーは77歳。更にその先輩格のシシー・ヒューストンが登場です!82歳とは思えない迫力のステージ!シシーとは、先日、個人的にインタビューを取らせていただきましたので、そちらの方で別途詳しくお知らせしたいと思います。

今年のゴスペル界はダリル・コーリーという偉大なるアーティストを失いました。フェストでも、もちろん追悼ステージがもたれ、ニューヨークを代表するA.M.E.マスクワイヤーが披露しました。(ダリルさんを知らない方は、こちら

S-jennifer holiday次に登場したのは、今年の目玉ゲストであるジェニファー・ホリデー(写真上)。ジェニファーと言えば、大ヒットミュージカル「ドリーム・ガールズ」のオリジナルキャスト。舞台の中で怪獣のように怒り狂って歌う35年前の彼女のイメージ(ごめんなさい!)が強かったので、大きな方かと思いきや、とても小柄で可愛らしい女性!全く別人のようでした!ジェニファーが登場するとスタジアムには大歓声が起きました!マクドナルド・ゴスペル・クワイヤーをバックに歌い、最後に「And I am telling you I’m not goingを歌います」というと、再び大歓声!

S-jenifer holiday pressバックステージでは(写真上)、ステージの疲れも見せず、プレス・インタビューに丁寧に答えておられました。彼女はミュージカル女優としてトニー賞を、レコーディング・アーティストとしてはR&Bとゴスペル部門の2部門でグラミー賞を獲得するという素晴らしい功績を成し遂げた人!しかし、バックステージでの対応はそんなことを感じさせないほど凄く謙虚で、人としての器の大きさを感じました!私もファンになりました~!

s-yolandaジェニファーで盛り上がった後、次の人は登場しづらいだろうなあ~と思っていたら、ヨランダ・アダムス(写真上)が舞台そででスタンバイ!私が大好きなアーティストでGospel Nowにも第一回目に取り上げました。また、彼女の2008年の初来日公演も私がプロデュースさせていただきました。大柄なヨランダは、ステージでも貫禄十分です!自身も母親であるということで母の日についてコメントしました。「母がいなければ、皆さんは命がありませんよね。母の日は自分のお母さんだけでなく、世の中のすべての母に感謝すべき日ですね!」歌唱力は2008年の来日時と変わらず、素晴らしい!2018年に10年ぶりの来日公演を企画中。また日本公演ができますように、皆さんお祈りください!

S-Tamera Mann次のアーティストはタメラ・マン(写真上)。いつも以上に髪を立てて鳥のとさかのようなヘアスタイルで登場!1曲目からアップテンポの曲を次々と歌い、観客は立ちっぱなし!さすがは元カーク・フランクリン・ファミリーのボーカリストです!最後に大ヒット曲「Take me to the king」を歌い始めると、観客は総立ち!2万人の大合唱は、鳥肌物でした!

S-Donnieそのころ舞台そででは、ドニー・マクラ―キン(写真上)が控えていました。私を見つけて声をかけてきたので、私は「こんにちは」とお辞儀。するとドニーもお辞儀を返礼してステージに上がっていきました。彼はいつもコメディアンです(笑)。一時、喉の手術をしなくてはならなくなり、ボーカリストとしての生命を絶つことをことを考えていたドニーですが、そんなことを忘れさせるほどの素晴らしいステージでした!大きなヤマをまたひとつ乗り越えて、より人間としての器が大きくなったような・・・歌にもそれが反映されている気がします。「I call You faithful」や「Stand」など彼の大ヒット曲を歌い、新しいシングル曲の「I need you」が披露されました。これからも、まだ素敵な歌を書いてくれそうです!

S-Hezekia次はドニーと同じくニューヨークに教会を持つ、ヘゼカイア・ウォーカー(写真上)の登場。大ヒット曲「Every praise to our God」が披露されると観客が総立ちして合唱!私もたまらず、取材を忘れて舞台の下で2万人総立ちの絵をみながら合唱!「さあ、今夜は昔のサウンドを楽しもう!」と「Souled out」など更に大ヒット曲を続け、観客は大盛り上がり!最後に新曲「Better」を披露。これも素敵な曲でした~!彼の音楽は、本当に凄いと思います。ゴスペルを知らない人でも、英語がわからなくても、彼のサウンドに心も体も動かされてしまう・・・。本当に偉大なアーティストですね!

S-Tye私が当日聞かされたプログラムでは、ヘゼカイアがトリで終了・・・ということだったのですが、「あれ?誰かスタンバイしてる・・・」。良く見ると、タイ・トリベット(写真上)。飛行機が遅れて出番に間に合わなかったそうで、成り行き上、彼がトリを取ることに!空港から真っすぐ向かってきたにも関わらず、疲れた顔も見せず「I Love You Forever/Glory To God」などを披露。タイ・トリベットと言えば、若者のヒップホップ系のダンスがついたカッコイイ楽曲ばかり・・・と思っている方も多いのですが、この曲は私の教会でも良く礼拝に使う曲です。来日もされたとのこと、きっと日本でも人気があるんでしょうね!ドニーもタイのステージが好きで、舞台そででずっと見ていましたよ!

S-audience午後4時から始まり、7時間半の長いイベントなのですが、観客にとっては「あっという間」のフェストだったことでしょう!1か月後にはTV放送もオンエアされます!アメリカ国内にお住まいの方は、お楽しみに!そして、日本の皆さんは、来年の参加ために貯金をスタートしてください!(笑)

さあ、来年の企画、また考えなくちゃ!(笑)

2016年5月25日 文:打木希瑶子