シシー・ヒューストン

(写真上:グラミー賞を手にするシシー・ヒューストン)

ゴスペル&ソウル・シンガーとして、現在ソロで活躍中のシシー・ヒューストン。ホイットニー・ヒューストンの母。彼女が有名になっていったのは、有名人のバック・コーラスの仕事からでした。エルビス・プレスリー、マヘリア・ジャクソン、アレサ・フランクリンなど大物のバック・コーラスを始め、ソロ・アーティストへの道を獲得します。

1933年、ニューヨークのお隣、ニュージャージー出身。今回、マクドナルド・ゴスペル・フェスティバルの会場となる「プルデンシャル・センター」のあるニューアークで生まれました。教会で歌い始めた彼女の歌唱力は、プロの世界で認められ、ステージやレコーディングのバック・コーラスとして起用されるようになります。ゴスペルだけでなく、ロック、ブルース、ジャズ、R&Bと幅広いセンスを持ち合わせたシシーは、あらゆるジャンルで活躍していきます。

Cissy3仕事に連れて歩いていたホイットニー・ヒューストンが14歳ごろからプロの目にとまり、学校卒業後に正式にデビューしてからは、娘への注目がマスコミに集まり、「スーパースターであるホイットニー・ヒューストンの母」として、紹介されることが多くなります。(写真左:娘ホイットニーとテレビ出演するシシー)

download (1)1996年「ベスト・トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム」部門で 「フェイス・トゥー・フェイス」がグラミー賞を獲得。長年のキャリアの中で、やっと大きな賞を獲得することができます。娘のホイットニーが脚光を浴び続ける中、ソロ・アーティストとして着々と活動していた功績が認められたという感じがします。現在は、このアルバムは廃盤。貴重なCDになってしまったこのアルバムは、ショップへどうぞ(写真右:Face To Face)

同じ頃、娘ホイットニーが出演し大ヒットアルバムとなった映画「天使の贈り物」(邦題)のサウンド・トラック「プリーチャーズ・ワイフ」にも、シシーが登場。そのほかにも、ホイットニーのステージやレコーディングにも、協力し続けます。このプリーチャーズ・ワイフのサントラ盤は、私も大好きでよく聞くアルバムです。なかでも「アイ・ラブ・ザ・ロード」は、私のプロデュース公演GOSPEL NOWでの一般ワークショップの課題曲になり、ご記憶の方も多いと思います。カラオケをショップにアップしていますから、是非アクセスしてください。

Daddy'sしかし、その後、娘ホイットニーは、ボビー・ブラウンと結婚、生活が乱れ、スーパースターの地位から転落していきます。痛々しい姿になったホイットニーの写真が公開されると、マスコミでは「ホイットニーの復活はありえない」と噂されました。麻薬に溺れる娘をシシーは祈り、励まし続けながら、自身の活動を続け、時が来るのを待ちます。

2006年にボビー・ブラウンと離婚し、ホイットニーの復帰だと騒がれた映画「Daddy’s Little Girls」(写真左)。サントラ盤「Family First」で、娘ホイットニー、姪のディオンヌ・ワーウィックと共に家族でレコーディングをします。「もう一度、元通りになって欲しい」という願いを込めたシシーの「家族愛」と、ホイットニーの復活で話題になるもの成績はイマイチ。録音には、全盛期のホイットニーの歌声はなく「ブランク生活が痛々しく感じられる」というマイナス評価の方が多く、復帰には時間がかかるという噂が流れていきます。

Cissy1そして今年、2009年のグラミー賞会場に、娘ホイットニーが登場することが決まると、その姿を見届けようと足首の怪我を押して、杖をついて登場。シシーの「家族愛」が、再びクローズ・アップします。娘ホイットニーの完全復帰を願う母の愛は、きっと本人にも伝わっているはず。「シシーのような母親がいれば、きっとホイットニーは、大丈夫!」アメリカ中が再び期待を寄せた瞬間でした。(ルーサー・バンドロスのお葬式でパフォーマンスするシシー)

その愛情あふれる母、シシーのパフォーマンスをご覧になりたい方は、是非、今年のマクドナルド・ゴスペル・フェストへお越しください!チケットとツアーのお申し込みは、ショップへどうぞ!

2009年4月1日