マクドナルド・ゴスペル・フェスト2015

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Gospel Nowで毎年レポートしているニューヨークの一大ゴスペル・イベント「マクドナルド・ゴスペルフェスト」。今年もプレス招待を受け、カメラマンの森健次さんと一緒に、バックステージに行ってまいりました!今年は例年になく、ステージ写真を許可してもらえたのは、なんとGospel Nowと主催者のカメラマンの2名のみ!こうして日本語でレポートできるのは、非常に名誉なこと!嬉しい限りです!

© http://gospelnow.org/Gospel Now New York今年のテーマは「When the choir meets the Quartet」ということで、トラディショナルなゴスペル・スタイルのコンサートがメインでした。よって、出演者も観客の年齢も例年よりもかなり高かったような!(笑)司会にはFox5の朝の看板ホストであるグレッグ・ケリーさんとラジオのパーソナリティとして有名なトーヤ・ビーズリーさん(写真右)が登場しました。

 

マクドナルド・ゴスペル・フェストは今年で32年目!プロデューサーはエミー賞受賞のカーティス・ファローさん(写真左下))。毎年、収益は地元の奨学金として利用されています。アメリカの大学にかかる費用は日本の大学の2-3倍と言われていて、入学も卒業も大変困難なのです。そのため学生ローンに苦しむ若者や軍隊に入り大学に通う若者が沢山います。「自分がして欲しと思うことを人にしてあげなさい」(新約聖書マタイ7章12節)の通り、ニューヨークでは、さまざまな奨学金集めのイベントが行われています。- Don't Give Up Choir - © http://gospelnow.org/Gospel Now New Yorkこのゴスペルフェストには、トライステイト(ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット)600店舗のマクドナルド・オーナーが協力し、1人でも多くの若者が大学に通えるようにと開催されています。地元の若者を地域の協力で育てる!素晴らしい試みのイベントですよね!

 

このゴスペルフェストは、毎年18000人の観客動員があります。午後3時より、コンテスト部門が開催されます。3万人の参加者から選ばれたファイナリストたちが、素晴らしいパフォーマンスを披露します。ゴスペルは、神様からのメッセージ!よって、コンテストのカテゴリーは歌だけではありません。コメディ、ダンス、パントマイム、ラップなどさまざまな才能が披露されます。

 

今年は、NYハレルヤカンパニーで修行(アメリカで通用するボーカリストの育成をしています)中のボーカリストの熊本翔士君(福岡出身、写真右下)と池田麻耶ちゃん(大阪出身、写真左下)が、ファイナリストとして選ばれ、みごと出場を果たしました!© http://gospelnow.org/Gospel Now New Yorkコンテスト部門のカテゴリーは、全部で11。今年の優勝者は下記の通りです。

 

© http://gospelnow.org/Gospel Now New York2015 マクドナルド・ゴスペルフェスト2015優勝者:ラップ部門:Kenneth Armstead 、ダンス・ソロ部門:Isaac Zellner 、ポエム部門:Imani Alleyne 、ダンス・グループ部門:Venettes Cultural Workshop、コメディ部門:Adeniyi Simon 、ステップ部門:Regime Performing Arts 、男性ソロボーカル部門:Corey Fulmore 、女性ソロ・ボーカル部門:Regina Jackson、グループ・ボーカル:For Christ、ユース・クワイヤー部門: Joy Unlimited Movement Youth Choir 、アダルト・クワイヤー部門:Montclair State University OSAU

 

このコンテスト部門と午後6時から始まるコンサートの間に行われるのが、コンサート前におこなれるオープニング・アクト。ここに私のプロデュースできるショーケースの時間があるのです。

 

- Don't Give Up Choir - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York今年はDon’t Give Upクワイヤー(日本&NYの有志メンバー)が初めて単独出演。指揮は山路唯さん。昨年アメリカでデビューしたボーカリストのNobさんの協力もあり、無事にステージを終えることができました。私も初めてステージに上がり、皆さんと一緒にクワイヤーに入れていただきました。やはりスタジアムでのパフォーマンスは、凄いですね~!広すぎて、全く自分たちの歌が聞こえない!まあ、よくみんなこの状況で歌ったり、演奏したりできるものだと、ビックリです!(写真右:NobさんとDon’t Give Upクワイヤーの皆さん)

Don't Give Up Choir  - Greg Kelly - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York

パフォーマンス後はFox5の取材も受け、今年も評判は上々でした!インタビューをしてくださったのは、Fox5の看板男&フェストの司会を務めたグレッグ・ケリーさん(写真左)です。1年ぶりの再会でしたが、私の名前を憶えていてくださって、嬉しかったな~。TV放映は7月の予定だそうです。私たちの取材映像が映るといいな~!

 

そして、今年は韓国からもクワイヤーがゲスト出演していました。せっかくだったので、一緒に写真を撮りませんか?と声をかけると、大はしゃぎ!「お隣の国同士だから、仲良くしたいよね!」、「ウェブに掲載したら、絶対に連絡頂戴ね!」と、とても喜んでくれました!普段は、コミュニティクワイヤーとして韓国で歌っているとのことです。ちょっとしたアジア人同士の交流時間が持てました!(写真右下)- Don't Give Up Choir - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York

 

6PMからは、いよいよお待ちかねのゴスペル・コンサート。スタジアムの熱気は十分!大観衆が、アーティストの登場を待っています。

- Mighty Clouds of Joy - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York

 

コンサートのトップバッターは、LAから、マイティ・クラウズ・オブ・ジョイ(写真左)。1960年に結成され、ソウルミュージックのフレーバーを加えたカルテットです。ダンスナンバーも多く「これがゴスペル?」という感じ。グラミー賞にも登場し、アメリカ・ダンス・クラブヒットで1975年2位、翌年1位を獲得した大ヒットグループです。ご存じない方は、こちらのソウルトレインの映像をご覧ください!50代の私には懐かしいサウンドで、思わず体が動いてしまいます!

 

- Donald Malloy - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York次の登場はドナルド・マロイ(写真右)。フェスト開催地であるニュージャージーが拠点。1955年生まれですが、レコーディング・アーティストとしてレーベルと契約したのは35歳を過ぎてからとのこと。アトランタ・インターナショナル・レコードと契約したのち、ビルボード・チャート入りも果たしています。彼のようなゴスペル・クラッシック・タイプの音楽は、最近ではなかなか聞かれませんね・・。とても懐かしいサウンドです。良かったらこちらの映像をご覧ください。

 

- Cissy Houston  - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York続いて毎年参加してくださっているシシー・ヒューストンさん(写真左)。ホイットニー・ヒューストンさんのお母さんです。ゴスペル・アーティストのアンドレ・クラウチさん追悼曲として「The Blood Will Never Lose It’s Power」をクワイヤーと共に歌ってくれました。舞台裏では杖をついて歩いておられましたが、ステージでは81歳とは思えない歌声。ホイットニーの素晴らしい歌声は、やはり母親譲りだったのですね~。昨年の映像はこちらです。

 

Greater-McDonalds15_1910そして、この夜、一番大きなクワイヤーだったのはグレイター・アレン・A.M.E.カシードラル・マス・クワイヤー(写真右)。ニューヨーク市のクウィーンズ区にある教会なのですが、アメリカ国内で最も大きな教会のひとつなのだそうです。なんと、教会員は23,000人とか!教会の主幹牧師のフロイド・フレイクさんは、元国会議員なのだそうです。「世の中はドンドン変わっていくけれど、ゴスペル音楽は生き続けています!こうして年に一度集まり、共にゴスペル音楽を楽しめるのは、本当に素晴らしいこと!」とコメントしていました。クワイヤーのリード・ボーカルには、マライア・キャリーを育てたボーカルコーチのメロニー・ダニエルさん!規模もクオリティも半端ない大クワイヤーでした!

 

- Doc McKenzie and Hi-Lites - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York

次の登場は、結成50年というドク・マッケンジー&ハイライツ(写真左)。こちらも懐かしいサウンド!参考映像はこちら。黒人のオジサマたちは、白のスーツを着てもビシッと決まりますね~!ステージ上に「椅子」が用意されているところも今年のフェストが例年と違うところ。疲れたら座って歌えるように・・・という配慮なのでしょう・・・。しかし、皆さん、足腰は弱っても、声は若い!全く、昔と変わらない歌声はアッパレです!

 

- The Five Blind Boys of Alabama - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York彼らよりも、更に長い芸能活動を続けているのがブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ(写真右)の皆さん!何と結成は1944年!4人のミュージシャンと4人のボーカリストで結成された彼らは、グラミー賞を5度も受賞する快挙を成し遂げています!サウンドは、全く録音と変わらぬクオリティ!信じられません!

 

- The Five Blind Boys of Alabama - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York私が、今回のゴスペルフェストで最も影響を受けた言葉が、こちら!「私たちは、自分たちが障がい者だと思ったことは、一度もありません。だって、神様は障がい者など一人もこの世に創っておられないからです!私たちを見てください!大好きな音楽で何十年も生活できているんです!私たちを見て障がい者だと言っているのは、人間だけなんです!」(写真左:素晴らしいスピーチをしてくださったブラインド・ボーイズのボーカリスト)スピーチの後、彼は客席に降り、客席を歩きながら歌いました。

 

五体満足揃っていても5度のグラミー賞を受賞できる人が、どれだけいることでしょう?私たちは、自分の限界を自分で決めてしまっていないでしょうか?自分の限界は自分で決めるのではなく、神様が決めるもの。神様は、私たち一人一人に使命を与えてくださっている・・・そう確信できる素晴らしいステージでした!

 

Thompson-McDonalds15_2056この特別なゴスペル・フェスト!シカゴから、トンプソン・コミュニティ・リユニオン・クワイヤー(写真右)も登場しました。故ミルトン・ブランソン牧師によって結成され、グラミー賞受賞アーティストとして有名になったトンプソン・クワイヤーが再結成!ブランソンさんは、ゴスペル音楽の父であるトーマス・ドーシーの影響を受けたと生前語っておられたそうです。残されたブランソンさんの音楽は、今も生き続けています。こちらは、私が大好きな曲「Lord, I’m Available To You」の映像です。

 

-Mississippi Mass Choir- © http://gospelnow.org/Gospel Now New York続いてもマス・クワイヤー。ミシシッピ・マス・クワイヤー(写真左)の登場です。1988年に結成され、ビルボード、ステラなど多くの賞を受賞している有名クワイヤーです。私はこの日、初めてライブを見たわけですが、白髪のリード・ボーカルのパワーには圧倒されました!彼女がリードを取っている映像を見つけたので、参考映像としてご紹介します。フェストでも、この楽曲「I’m Not Tired Yet」を歌っておられました。

 

- Vickie Winans - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York次に登場したのは、ソロ・アーティストのビッキー・ワイナンス(写真右)。マクドナルド・スーパークワイヤーと一緒に登場でした。彼女は、コメディ女優としても活躍しておられます。だから、話が本当に面白い。いつも彼女の漫談(?)が、私はとても楽しみなんです。「もう30年間、このフェストに出ているのよ!長年同じ仕事をしていると、だんんだんと飽きられるでしょ?だから、人間努力が必要なの!今回は、私はCDと一緒に手作りのネックレスを持ってきたのよ!CDを作って、ただ売るだけではダメ!オマケを毎回、考えないと!お金を作ることは、決して楽じゃないのよ!こうやって、努力しないと!ほら、ネックレスと私の今日の口紅も色が一緒でしょ?ちゃんと合わせてきたの!」と、観客を笑わせていました。彼女はまさにミス・ゴスペルフェスト!

 

- Faith Evans - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York女の後に登場したのはR&B界からのフェイス・エバンス(写真左)。会場のプルデンシャル・センターのあるニュージャージーがホームタウンとあって、登場すると大きな歓声が沸きました。R&Bシンガーですが、きちんとゴスペルフェストに合った楽曲を選曲していて、とても好感が持てました。そして歌が上手い!やはり、教会出身者!「私は自分の故郷でこうして大きなステージに立てて、本当に嬉しいです。それにゴスペル音楽界のレジェンドの皆さんたちと同じステージだなんて、本当に感無量です!ゴスペル音楽は、私にとって特別な音楽。今日は本当に幸せ!」と嬉しそうに話している姿を見て、素晴らしい方だなと思いました。

 

- Bishop Hezekiah Walker & LFC -  © http://gospelnow.org/Gospel Now New York

 

続いてはNYから。グラミー賞アーティストで、ミスター・ゴスペルフェストであるヘゼカイヤ・ウォーカー&LFC(写真右)が登場!オープニングに大ヒット曲「Souled Out」を歌い始めると、会場が総立ち!「Grateful」が披露されると、会場が歌い始め、まるで教会の礼拝のよう!さすがです!私もずっと彼らのパフォーマンス中は立ちっぱなしでした!やはり、ヘゼカイヤの音楽は素晴らしいですね!

 

- The Clark Sisters - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York次は、私が最も今回のフェストで楽しみにしていたクラーク・シスターズ(写真左)!彼女たちの歌のスキルと音楽レベルの高さは音楽業界でも有名。「さあ、聖霊パーティーの始まりよ!」と言うと、大歓声が起きました。クラーク・シスターズは名前の通り、クラーク家の4人の姉妹たちが結成したグループ。アルバムの販売枚数は、なんと1600万枚とか!いや~、凄いです!「You Brought the Sunshine」が披露されると、観客総立ち!まさに聖霊がスタジアムに降りてきてパーティーを開いているような光景となりました!

 

- Ricky Dillard - © http://gospelnow.org/Gospel Now New York2015年のトリは、リッキー・ディラード(写真右)。大ヒット曲の「God Is Great」が披露されると、私は思わず立ち上がり、一緒に歌い始めてしまいました!しかしながら、リッキーは今回のゴスペルフェストの観客には、ちょっと若すぎたようです。どちらかというとゴスペル・クラッシックやソウル・トレイン時代の音楽ファンが集まった今年のフェスト。2曲目に入りだしたところで、観客が帰り始めてしまいました・・・。リッキーさん、お気の毒!でも、彼の音楽はジャズあり、ラテンあり、ヒップホップありで、本当に多才!素晴らしいアーティストです!また、フェストに是非来てほしいです!

 

- Bishop Hezekiah Walker & LFC -  © http://gospelnow.org/Gospel Now New York今年もフェストは幕を閉じてしまいました!始まるまでは、毎年ワクワクなので、終わるとがっかり・・・(笑)また、来年が早くも待ち遠しい私でした!

 

今年のフェストのレポートも森健次さんの素晴らしい写真と共にお楽しみいただけたでしょうか?来年、Don’t Give Upクワイヤーとして一緒に参加したい方、来年の5月のゴールデンウィーク明けのお休みの確保と渡航費の準備を!(笑)一緒にスタジアムのステージに立ちましょう!

© http://gospelnow.org/Gospel Now New York2015年6月6日 文:打木希瑶子、写真撮影:森健次